腰痛とお尻の硬さの深い関係
2026年06月26日
「腰が痛いから、腰を揉んでもらう。」
これは腰痛で悩んでいる方の多くが行っていることではないでしょうか。
もちろん、腰の筋肉をほぐすことで一時的に楽になることはあります。
しかし、「その時は良くても、数日後にはまた痛くなる」「何年も腰痛を繰り返している」という方は少なくありません。
実はその腰痛、本当の原因は腰ではなく、お尻の硬さにあるかもしれません。
当院でも慢性的な腰痛で来院される方を検査すると、多くの方のお尻の筋肉が驚くほど硬くなっています。
では、なぜお尻が硬くなると腰痛が起こるのでしょうか。

お尻は身体を支える重要な筋肉
お尻には「大殿筋」「中殿筋」「梨状筋」など、大きく強い筋肉があります。
これらは、
・立つ
・歩く
・階段を上る
・しゃがむ
・身体を支える
など、日常生活のあらゆる動きで活躍しています。
本来、お尻の筋肉がしっかり働けば、腰への負担は大きく軽減されます。
しかし、お尻の筋肉が硬くなったり、うまく働かなくなったりすると、その役割を腰が代わりに担うようになります。
これが腰痛を引き起こす大きな原因の一つです。
デスクワークがお尻を硬くする
最近、お尻の硬い方が増えている理由の一つが、長時間のデスクワークです。
座っている時間が長くなると、お尻の筋肉は圧迫され続けます。
すると、
・血流が悪くなる
・筋肉が硬くなる
・柔軟性が低下する
という状態になります。
さらに運動不足が重なることで、お尻の筋肉はますます動かなくなります。
その結果、立ち上がる時や歩く時に腰へ負担が集中し、慢性的な腰痛につながってしまうのです。
お尻が硬いと股関節も動かない
お尻の筋肉は股関節とも深く関係しています。
本来、前かがみになったり物を持ち上げたりする時は、股関節がしっかり動くことで腰への負担を分散しています。
しかし、お尻が硬いと股関節の動きも悪くなります。
すると、その不足した動きを腰が補うことになります。
つまり、
お尻が硬い
↓
股関節が動かない
↓
腰が頑張りすぎる
↓
腰痛になる
という悪循環が起こるのです。
坐骨神経痛とも深い関係
お尻の奥には「梨状筋」という筋肉があります。
この筋肉が硬くなると、そのすぐ近くを通る坐骨神経を圧迫し、
・お尻の痛み
・太ももの痛み
・足のしびれ
など、坐骨神経痛のような症状を引き起こすことがあります。
腰だけを治療しても改善しない坐骨神経痛の中には、お尻の筋肉が原因となっているケースも少なくありません。
腰を揉むだけでは改善しない理由
腰痛になると、
・湿布
・電気治療
・マッサージ
を受ける方が多いでしょう。
しかし、お尻の硬さが残ったままでは、腰への負担は変わりません。
そのため、一時的には楽になっても、数日後にはまた痛みが戻ってしまいます。
「何度も繰り返す腰痛」は、原因が解決していないサインなのです。
当院で大切にしていること
当院では、腰が痛いからといって腰だけを施術することはありません。
腰痛の原因を探るために、
・お尻の筋肉
・股関節の動き
・骨盤のバランス
・姿勢
・歩き方
まで細かく確認します。
原因を見つけ、その原因に対して施術を行うことで、腰への負担を減らし、再発しにくい身体づくりを目指します。
まとめ
腰痛は、必ずしも腰だけが悪いわけではありません。
お尻の筋肉が硬くなることで股関節の動きが悪くなり、その負担が腰へ集中して痛みが出るケースは非常に多くあります。
もし、
「腰を揉んでもすぐ戻る」
「何年も腰痛を繰り返している」
「座っている時間が長い」
という方は、一度お尻の状態を見直してみることをおすすめします。
腰痛を根本から改善するためには、痛い場所だけではなく、身体全体を診ることが大切です。
その場しのぎではなく、再発しにくい身体を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。




